在外派遣教師への道~2020.12.25から2020.1.7までに起こったこと~

転勤に向けていざ準備開始!

 在外教育施設派遣教師ての内定をいただいた。派遣先の国も決まった。準備期間は3ヶ月!時間がない。毎年受け入れをしているのだから、学校ごとに転居に向けたマニュアルみたいなものあって、それがすぐに送られてきて、どんどん準備が進んでいくのだろう、と思っていた。しかし、残念ながらそうではないようだ。

 おそらく私以外の内定している人も、いつ、何が、どのように知らされて、どう進んでいくかがわからずに、転勤に向けた準備に戸惑っているはず。私だけではないはずだ。今回は、まとまった時間が取れて、身動きがとりやすい、大切な冬休みの期間に何があったかを、①文科省からあった連絡、②派遣校からあった連絡、③冬休みの間に私準備したこと、について、次年度以降の内定者のためにまとめておく。

① 文科省からの指示

文科省からは、基本的にメールで指示が出されるようだ。時系列で示そう。

  1.  内示と同時のタイミング

    内定の書類と同時に、いくつかの書類を受領する。そこには、

    主に12月27日(日)までに文科省のサイトに登録をすること。1月4日(月)必着で「公用旅券に関わる書類」「家族随伴許可願」「一般旅券の写し」を書類をメールもしくは郵送にて提出すること。

    の指示が書かれている。ちなみに、12月27日(日)は内示をもらった2日後、1月4日は正月明けてすぐ、である。なんというスケジュール感であろう。私はこの提出期限の短さにパニックになりかけた。そして、もう一つ大切な情報がある。文部科学省が○○日までに連絡するという場合、それは日付の変わる直前(23時45分に送られてきたメールもあった)までという意味である。今年度がおそらくコロナウウイルス等の対応で文科省がとても大変なことになっているのだろう。こんな大変なときにありがとうございます。だから夕方にメールが来てないからといって焦ってはいけない。まだその日が終わるまで8時間もあるのだ。

  2.  12月28日(日)(文部科学省のサイトに登録した翌日)
    この日に送られてきたのが、「在外施設の校長の連絡先」と「研修についての連絡」の2通のメールである。

    「在外施設の校長の連絡先」メールについては、遅くても次の日までに、派遣先の校長にメールをすることを指示される。

    「研修についての連絡」については、派遣内定者の研修の日時(1月18日、19日※オンライン)と配偶者の研修の日時(1月20日午前※オンライン)について知らされる。また、このメールには、主に「銀行口座関係」と「医療保険制度関係」の書類の提出の指示も書かれていた。一部の締め切りは1月8日(金)で、その他の書類等は1月29日(金)だ。

    さて、いよいよ研修についての連絡が来た。3学期の一定期間、学校を休まなければならないので、一刻も早く知りたかった。そして、配偶者の研修については、私の場合、配偶者の予定がたまたまなんとかできたからよかったが、できない場合は一体どうするのだろうか。

② 派遣先の学校からの連絡

  この項目については、派遣先によって対応が異なるはずなので、あくまで一例として参考にしてください。

  1.  12月28日(日)(文部科学省のサイトに登録した翌日)
    私が送った派遣先校長へのあいさつに対して、「メールを受領した」という連絡を受け取った。

  2.  12月29日(月)
    校長から「派遣教師調査書の送付依頼」のメールを受領。1月4日(月)までに教頭宛てにメールするようにとの指示。

    校長のメールによると、例年は文科省から送られてくるのが、今年は送られてこないので、作成して送ってとのこと。私の派遣先の学校の場合、4月の選考時に作成したものと微妙に書式が違ったので、注意して作成し直して送付した。

  3.  1月4日(月)
    教頭から「赴任自己申告」という書類の提出の指示をメールで受領。「赴任自己申告」の中身は、連絡先であったり、今までの教員としての取り組みの成果、自分の長所・短所等、要はエントリーシートのようなものを書くものであった。提出期限は1月8日(金)。なかなかのボリュームである。

  4.  1月7日(木)
    受け入れ担当の教員からの「おおざっぱな今後の予定について」のメールの受領

    このメールを見る限り、来年度2年目となる先生が、派遣までのお世話をしてくれるらしい。なるほど。しかし、詳細な連絡や疑問点などを解決するためのやり取りについては、文科省の研修が終わらないと言えないらしい。
    そんな・・・。気になることがたくさんあるのに。

 

③ 私が冬休みに準備したこと

  1.  指示のあった書類の作成・準備
     
  2.  持ち家の売却/賃貸の検討
     住宅ローンが残っている私にとって、これは非常に大きな問題だ。そのために、冬休みの間に不動産会社4社と自宅を訪問されたり、不動産会社に出向いたり、オンライン上で やり取りしたりした。この詳細については、後日ほかのブログにて紹介する。

  3.  家財の売却/保管/廃棄のリストの作成と実施
     派遣時には、売却するにせよ貸すにせよ、家の中を空にしなければならない。そこで、家の中にある物をリスト化して、「売却/保管/廃棄の検討」を行った。そして、その中で売却となったものに対して、どんどんメルカリに出品、またはリサイクルショップに売却しに行った。また、残りの保管方法についても検討しなければならないので、何をどこに保管するかを話あったりした。

  4.  3学期の授業準備  / 研修等で休む日の授業変更の準備
     即派遣の良くないところは、どうしても今の職場への迷惑を掛けてしまうという点だ。私の場合、少なくても休むことになる研修の3日間で受け持つコマ数13コマの授業変更をお願いしなければならず、授業を交換することでそれを達成するためには、誰にいつの授業と交換してもらうかを冬休みが終わる前に考えなければならなかった。その結果、2月までほとんどの日がフルコマになった。平日がほとんどフルコマで3年の進路・担任、0歳の子どもを抱える私にとって、平日に授業の準備をする時間はない。したがって、3学期の授業準備は全て終わらせる必要があった。

  5.  パスポート(0歳児)の準備、謄本等の取得

  6.  銀行との住宅ローンの扱いについての確認

  7.  実家への挨拶回り、転勤の報告
     

もしかしたら、 人生で一番忙しい年末年始であったかもしれない。大変だった。