在外派遣への道~日本の銀行口座はどうなる?~

海外転勤したときの日本の銀行口座はどうなるのだろう?

 大手銀行を除く多くの銀行の場合、日本に居住しない場合口座を解約しなければならないことがあるらしい。日本の銀行口座が使えなくなることがあるなんて考えてもいなかった。しかし、話が具体的になるにつれていろいろと疑問点が出てきた。

  1. 自分の口座は維持できる?そして、海外の住所が決まっていない状態で住所変更をどうするのだろうか?
  2. 緊急時に海外への送金が必要になった場合、どうすればいいのか?
  3. 住宅ローンの金利(現在は住むこと前提での金利になっている)は、賃貸に出したとき維持できるのだろうか。そもそも海外にいながら住宅ローンを借りることができるのか。

私なりに調べた結果をまとめておく。

1. 口座維持と住所変更について

 私の場合、赴任地における住所は3月には決まる(現地の先生が仮契約までしてくれる)。しかし、本契約もしていないのにその住所変更を銀行に届けてよいのだろうか?よくわからなかったので連絡した。

 結論から言うと、帰国することが前提となる場合、

一時的に郵便物を日本国内の別の住所(実家等)に送る手続きをすればOK

とのことみたいだ。

どの銀行に聞いても、外国の住所登録を求められなかった。

 そして、問題の口座の維持についてだが、大手銀行の口座はそのまま維持できるようだ。さらには、ゆうちょ銀行も口座をそのままにしておけるとのことだった。ただ、皆さんが行くときは、今回の場合に限る処置かもしれないので皆さんも自分の銀行に必ず確認してほしい。

2. 海外送金について

 海外の送金については、他のサイトでもいろいろとまとめられている。しかし、これもまたわからないことが出てきた。

 まず大前提として、海外から日本の銀行口座を操作して、自分の海外口座に送金できる銀行は限られている

 私が利用する大手銀行の場合、三菱UFJ銀行三井住友銀行の2つであった。みずほ銀行は、海外から日本への送金のみ対応で、他の銀行については別のサイトを参照してほしい。

 では、三菱UFJ銀行三井住友銀行のどちらかでいいではないかという話だが、この2つの銀行はともに利用するための月額の手数料が発生する。

三菱UFJ銀行・・・グローバルダイレクト(月額330円)

三井住友銀行・・・グローバルサービス(月額220円)

である。使う可能性が低いサービスに、3年間で1万円前後の手数料と、仮に使うときに多額の送金手数料を払わなければいけないことに、うーーんとなってしまった。

 

 そこで調べて見つけたのが「トランスファーワイズ」という会社のサービスだ。このサービスの特徴は、為替レートなどに余計な手数料が乗らずに送金ができるとのことで、最大銀行の8分の1の手数料で送金できるとのことだ。詳しくは「トランスファーワイズ」で検索してほしい。そして、送金は、

 海外から自分の国内口座にアクセス

   → 自分の国内銀行口座からトランスファーワイズの国内口座に振込

     → トランスファーワイズ社が自分の国外銀行口座に振込

という形で送金される。特に難しい手続きはなさそうなのだが、ここで問題なのは、

外国から自分の国内口座にアクセスし、国内のトランスファーワイズの口座に振込できるかどうか

ということである。各銀行に確認した結果は、

海外での動作確認ができていない、不正アクセスがあった場合の補償等については責任を持てないが、できないこともない

というものであった。どの銀行もオンラインバンキングを利用すればなんとかなるのかもしれないが、この辺りは自己責任とのことみたいだ。あとは現地でやってみるしかない。

3. 住宅ローン金利の扱いは?

 調べた結果を簡単にまとめると、住宅ローンは「購入者が住むための住宅や時の購入資金、諸経費」について借りることができるため、基本的にはこの利用用途以外では利用できない。ただし、例外がある。とのこと。つまりは、個々の事情で状況が変わるため、金融機関に問い合わせするしかないとのことのようだ。さっそく銀行に連絡してみた。

その結果は

帰国後に住むことを前提に、住宅ローン金利はそのままの金利でよい

とのことだ。

よかった。金利が上がるのであれば、貸す選択肢をもう一度検討しなければならなくなるところだった。

 

以上、銀行関係で私が調べたことでした。